いくまる

アキラ AKIRAのいくまるのレビュー・感想・評価

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
3.8
友人たちと映画館で観られるということで。
1人ではいつまでも手に取らなかったと思う。

内容は多分半分も飲み込めていないので、単純に好きなところと思ったことを。


サイバーパンクが好きなのもあって世界観は好みでした。
「レディ・プレイヤー1」に出てきた時は特に刺さらなかった"金田のバイク"、確かにこれは使いたくなるわ。笑

前半でエヴァっぽい精神論の話になるのかと思ったら、途中からナウシカ他ジブリっぽさを感じ始めて一気に身近に。

政治家を皮肉ったり傲慢な科学者が出てきたりの現実味が好き。
AKIRAを崇めていた宗教家も等しく死んでいくところとか。

SOLの光が射すシーンや獣のようになった鉄雄(しかも赤マント)が襲うシーンなんかは黙示録の終末の日っぽいなーと思ったけれど、2020年になってみてオリンピックやなんやで本当に黙示録(預言書)になってるの凄いよね。

「さんを付けろよデコ助野郎!」が聞けて良かったです☺️

甲斐くんただただいい奴だな…。



数年前、国立科学博物館でやっていた人体の不思議展で、アインシュタインの脳のスライスが展示されていたのね。
死後病理学者に勝手に持ち出され、研究材料にされたと。
でも、特に脳の作りに違いは無かったと。
その脳を持てば、その脳を作れば、誰でも天才になれるわけではない。
傲りが招いた悲しい実験だったなと思って。
そんなことを、閉じ込められていたアキラくんを見て思い出しました。
いくまる

いくまる