ある純愛小説家の過去の過ちと今を旅する。
北海道、小樽の地で駆け巡る人生と愛についての物語。
もし、自分が四十になったとき、今の自分が犯した過ちを振り返る日が来るとしたら…
~生きることには、
罪の匂いがする。
許されて、
揺籃の安息を
得るところ、
それが、
古里である~
文学的で、小説のような描写はとても心地よかった。
時間を旅する物語として、ファンタジーの世界を描くのは簡単だけど、この作品はファンタジーを強調していない。
過去と現在が入り混じっってもそれを現在として受け入れることができる。
ファンタジーとリアルの境にある世界観は特別な見応えを感じた。
しかし、丁寧な描写は先が読めてしまうところが残念だった。
少し回りくどい印象を受けてしまう。
個人的にフィルム画素は何処か懐かしい匂いを感じるから好き。
大林監督の時間軸の表現は、『時をかける少女』同様神秘的かつ現実的で異世界を感じさせてくれます。
改めて~90年代邦画はいいなぁ、と思えました。
舞台美術が素晴らしい…
昭和初期の小樽の町を感じられる。
石田ひかり輝きすぎ。