ねぎおSTOPWAR

どろろのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

どろろ(2007年製作の映画)
4.0
何も知らない状態で観れば、「なぜ48か所取られて生きている?」「その医術ってかけ離れていない?」など思うのだろうなあ。手塚治虫を知らない世代は、このストーリーや世界観を、自然に敬意なくフラットに捉えている気がする。例えば「るろ剣」なんかと同列なんだろうなあ。

それ自体悪いことではないけれど、我々世代より上にとって、手塚治虫は神(もちろん全員ではないけれど)。スタッフや役者は皆意識高く臨んでいたように感じました。
中井貴一さんは20年近く前でしょうか、手塚治虫さんの祖先を描いた舞台「陽だまりの樹」に出演。銀座で観ました。今回の役も見事なワルっぷりでした。
妻夫木くんは、目は開いているのに、本当に見えていないように思えるから見事です。柴咲さんは原作の男の子と実像のはざまで難しかったことでしょう。

アクション部分。
左手を掴まれた空中でのバトルは「おぉーっ!」。最初のバトルシーンもなかなかどうしてCGと融合して妻夫木くんのスピーディな回転良かったです。
・・ただちょっと尻すぼみ感?実際の撮影の順番の影響?