ふじPONっ

どろろのふじPONっのレビュー・感想・評価

どろろ(2007年製作の映画)
3.7
原作は手塚治虫の同名コミック
昔昔に少し読んだ程度

ある因果により悪霊に体の48箇所を喰われてしまったまま産まれた百鬼丸(妻夫木聡)は、奪われた体(パーツ)とその原因を知るために諸国を旅する。
途中で出会った、どろろ(柴咲コウ)と共に…

流石、手塚治虫原作。
実写化されてもその面白さの根幹は失われない。
バトル漫画は『DBシリーズ』に代表されるように、
強敵→自分が強くなる→倒す→強敵…の「強さのインフレ」が起こるパターンが多い。
これを絶妙なアイデアで手塚治虫は回避する。
百鬼丸は当初は不死の体を持っているのだが、体を取り戻す過程で少しずつ人間に近づく。すなわち、肉体的には「少しずつ弱くなる」のだ。
例えば、「右足」を喰った悪霊を倒すと右足のみが人間のそれに戻る。イコール、右足はダメージを受けると言うように。

演技やCGなど突っ込みどころはある。
ワイヤーアクションもイマイチ迫力に欠ける。
しかし、埋もれさせるには惜しいコミックからの実写化の一本だと思う。

ラストの
「残り24体!」
から、12年…
続編を切に願う。
ふじPONっ

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