いの

どろろのいののレビュー・感想・評価

どろろ(2007年製作の映画)
3.0
映画館に行けなくなって、アマプラで少しずつアニメを観て(リメイク版)、それが本当にとても大変に素晴らしく良くて、それで映画も観てみようと。


いや、はなから期待はしていなかったんです。しかしそうは言っても、映画の開始から、あれっ!?ってなる。原作は知らないけれど、アニメでは、室町時代の後期(戦国時代の初期)という、かなり史実に忠実な時代設定であったはずなのに、この映画の冒頭に、クレジットで「賢帝歴3048年」って記される。それをみて私は、あちゃーってなる💦この映画、逃げてるなと。架空設定で乗り切るつもりかと。百鬼丸が産まれた場面もないし、寿海は呪医師になっちゃってるし、うわー💦


が、しかし。ちょっと待て。私はいちゃもんをつける為に、この映画を観ているワケじゃない(と思う)。いちゃもんつけるために観るなんて、そんな時間の使い方はしたくないぞー! と、自分自身を素直に反省した。そんで、アニメの「どろろ」とは別物だと割り切って観ることに!えらいぞっ!笑笑


柴崎コウはとても可愛い。頑張ってた。無垢な感じがよく出ていた。妖怪は、もはやコメディ(あんなの鬼神じゃない)。何回かつい笑っちゃった。役者は皆頑張ってたと思う。「ばんもん」などのオブジェ?がステキ。遠目からみたお城はgood!(最上階が、安土城なのは気に入らない)  物語の根底にある仏教観が重要だろうと思うんだけど、この映画にはそういったものは全くない。そして、どう見ても日本じゃない風景も出てきて、そこに西部劇っぽい曲もかかる。そうか、これは、無国籍・ウエスタンなのか!(なんじゃそりゃ!笑)


結論:えー--っと、怒りは湧いてこなかったです笑。 原作等と比較しなければ楽しめます(多分)(願望)。何より良かったことは、原作を読もうと決意できたこと!手塚治虫の原作へと、背中を押してくれてありがとう!!!
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