早紀

天使の涙の早紀のレビュー・感想・評価

天使の涙(1995年製作の映画)
4.2
土曜洋画劇場ウォンカーウァイ特集第2弾!明るくてキラキラした前作恋する惑星とは打って変わってダークで大人な雰囲気の映画です。

口がきけない青年モウを演じる金城武。夜中に勝手に人の店を開いて営業、というか押し売りをする姿が自由でめちゃくちゃ楽しそうです笑 恋する惑星ではまだ初々しい感じがありましたが、一年経ったこの作品ではすっかり大人な顔つきに。良いですね〜彼の魅力が前作に比べてより味わえます。可愛い。

私的にマイナスなのが殺し屋のエージェント、ミシェルリー以外の二人の女性は好きじゃないです。金髪女と失恋娘、この二人頭が飛んでるとしか思えないw

私は中でも金城武とお父さんのやり取りが好きです。お父さんを撮影したビデオを一人何度も見返している姿が切ない。あとミシェルリーが殺し屋の家の掃除をする所も印象的。ウォンカーウァイ作品ではよく登場人物が部屋の掃除をしてます。

この作品、初めて見た時はよく分からなかったのですが見るたびにじわじわと感じる何かがあります。ずっと暗い映像が続く中、ラストシーンはこれからの希望と暖かさを感じて印象深い。理解する映画というよりも感じる映画だと思います。

☆41(再レビュー)
早紀

早紀