Pinkman

天使の涙のPinkmanのネタバレレビュー・内容・結末

天使の涙(1995年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

初恋をすると金髪に変わる。男も女も。
相手の記憶に残るように。


「最近なぜか"傷を負う"」
2人の女は男の腕に傷を負わせる。
「顔は忘れても痛みは記憶に。」
でも男は覚えておく気などなかった。

男は一つの決心をする。
足を洗い店を持とうと計画し始める。
将来のことを考えはじめた。
家族を持つなら"生命保険"が必要になる。
受取人は誰に・・・?
男は2人の女とパートナー(相棒)を解消することに。彼女たちはいいパートナーだったが日常生活には向かなかった。

嵐のようなドシャ降りのなか初めて会った2人の女。

「普段は会わない。相手に情が移るから。感情抜きが最良だ。」
男は情が移ったことで余計な親切心から金髪女を家まで送り届ける。情け心から相棒の女との最後の仕事も引き受けた。
一度会ってしまったら感情抜きでいることは出来ない。
男はその行動に相手が喜ぶと自惚れていた。
この関係の終わりも納得ずくだと。

「わざと彼と距離を置く。知ると興味を失うから。私は現実派。」
いいパートナーは感情を持ち込まない。
でも女は男に恋をしていた。
突然の別れに女は納得した覚えなどなかった。
「明日"友人"に会うから居場所を教えて。」
恋してた相手はただの"友人"に。
殺し屋が女を自分の世界から消したように、女は殺し屋をこの世から消した。

母親の死後、父は一人でモウを育てる。
缶詰が賞味期限切れになっていたことに男親は気付かず食べさせてしまい当時5歳のモウは期限切れのパイン缶を食べたことで口が不自由になったと思い込んだ。
母の突然の死は父子にとってショックなものだった。

5人の男女が恋をした。
その日の晩は雨だった。
「女は水で出来てるそうだ。一部の男も。」
だから雨を降らす。

「相手は"金髪"よ。勝てるわけないじゃん。奇跡を信じてるとしたら大バカね。」
試合後の球技場には雨が降り始めた。
ヤンは"金髪"アレンに勝てなかった。
ヤンとモウは同時に失恋をする。
相手にとって本当に愛した人じゃなかったから。
少しのあいだ雨宿りに立ち寄った通過点だった。

その日を境に金髪も突然消える。
モウの初恋は終わった。

本当に大切なことは一生忘れない。
母が死んだときのこともあのステーキの味も、'初恋の記憶'も。

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モットーは、"皆のため私が地獄へ"
「お客さんのニーズに応えなきゃ。
店主は愛と忍耐を備えるべきだ。犠牲の精神さ。」

夜中閉店後に商売をするモウ。
店の店主に野菜を売りつけたり強引に洗髪したり、無理にアイスクリームを提供したり。
基本は需要なしの過剰供給。
相手の感情など考えない。

モウは店主のつもりでいるが実際はお客さん。自分のニーズに無理矢理応えさせる。
犠牲になった店主は"モウのため私が地獄へ"。

モウの過剰供給の一つにビデオ撮影がある。撮影を嫌がっていた父親はそのビデオを嬉しそうに観ていた。店主のモウは初めてお客さんが喜んでいる姿を見ることになる。

モウはヤンに恋をした。
そして店にヤンを招き入れた。
長くいてくれればいいなと思ったけどお客さんはいつか帰る。。
失恋をしてわかったことがある。
店には感情がある。
今まで僕は無責任だった。
無断で他人の店は開けたらいけないんだ。


店主が腕を切断される物騒な事件が起きる。
犯人はホー・チー・モウ。
この男の店の名前は『Midnight Express』

彼は脱獄犯。


[Midnight Express:「脱獄」の隠語]