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天使の涙の海のレビュー・感想・評価

天使の涙(1995年製作の映画)
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あなたとわたしの体だけはどんなときだって綺麗だよってそんな嘘みたいなわがままと、だからって恋は触れ合うことじゃなくて触れ合わないことなんだよってそんな夢みたいな関係が、一気に叶ってわたしを満たす、まるで魔法だ、トンネル入ったときのラジオみたいに切り落とされてく生活と始まったらどっちかが死ぬまで終わらない恋とで胸がいっぱいで、とんでいっちゃいそう。わたしたちはきっとどこまで行ってもひとりぼっちどころか、どこまでも行くほどにさみしくなっちゃう生きものだろうし、じゃあここに居続ける理由は何?どこにも行けないから居るのか、連れだしてほしくて居るのか、そんな質問、自分で解るときがくるまではどっちもおなじ意味に聞こえるから無意味だよ。きみとキスをしてはじめてこれがしたかったと思うしここから連れだされてはじめてずっとこうされたかったと思う、理由なんて後付けっていうか知ってて知らないふりしているの、大抵のことを知らないふりして暮らしてるのはもっと違う答えをもらうためなのかもね。そとでは誰の邪魔もできない良い子でしか居られないから内では必死で悪い子になりたいな、お世辞に笑うのは苦手だけどあなたの前では風が吹くだけで笑ってたいな、アイスクリームに火をつけるだけでそれが叶っちゃいそうな魔法、見て聞いて感じるままにわがままで居られる96分間だったよ、永遠に終わらないで!って終わることはわかってたけど思ってた、これを観てるときの、あの温かさは永遠だった。
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