【この手のには飽きたかな】
BS録画にて。
対イラク戦争から帰還したけれど、自宅に戻ってこない息子が、やがて殺されていることが判明。それを知った初老の父親(トミー・リー・ジョーンズ)が、みずから息子の死の真相を追及するというお話。ちなみに父親も元軍人でヴェトナム戦争に従軍した経験を持つという設定。
捜査の管轄が軍か警察かで問題になりますが、結局警察の女性捜査官(シャーリーズ・セロン)と一緒に事件を捜査することに。息子を亡くした初老の父親と美人捜査官という組合せは、まあ悪くありません。
聖書のゴリアテとダヴィデの物語を、初老の主人公が女性捜査官の幼い一人息子に話して聞かせるところがちょっと面白い。これはこの映画の原題に絡んできます。
結局この映画から浮かび上がってくるのは、事件の真相というより対イラク戦争に見る米国の荒廃ということなのですが、この手の映画は今から見るとさほど目新しくもない。もちろん米国人からすると深刻な問題であるのは分かりますけれど、イラクの現地事情なんかが深くリサーチされるわけではなく、あくまで米国人の自意識の問題にとどまるところは、この手の米国映画の常なんですよね。
最後に国旗を逆さまにして掲げるシーンは、まあ効いていますけどね。