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告発のときのkottanのレビュー・感想・評価

告発のとき(2007年製作の映画)
4.3
イラク戦争帰還兵である息子が失踪し、退役軍人の父親がその真実にじわじわ迫っていく。
戦争によって殺人衝動を覚え、心を病み、人生が狂っていく。戦闘場面はほぼないのに、戦争の無意味さ怖さが胸に迫る。
無表情で淡々、元軍人らしい父親の豪胆で不遜な物言いが初めは鼻につく。しかし、その豪胆さや高圧的な様子が日常の動作やら癖やら視線などから絶望的な物になる様が手に取るように分かり何とも言えない気持ちになった。トミー・リー・ジョーンズが本当に素晴らしい。
これが事実に基づくストーリーと言うのだから本当に怖い。
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