加藤の邪霊を封じ込めてから50年。
祠は取り壊され精神病院となっていた。
そんな中、院長の命令で加藤に扮し、患者たちのパニック反応の臨床実験を行う看護士・仁哉は、あやしい魅力を漂わす美千代に出会い…。
荒俣宏の同名小説の映画化第3弾となる外伝。
とってもアレなB級映画です。
そこはかとなく漂うアングラ臭。
「外伝」と言う名目では、原作に「機関童子」がありますが、それとはまた別の話。
舞台が精神病院なのは一緒。
従来の『帝都物語』の設定を覆す作りになっている為、ファンにはあまりおススメできません。
内容としてはエログロというか・・・今までの『帝都物語』だと思って見てると裏切られます。
単純に病んだ者同士の純愛を楽しみたい方にはいいかも?
なかなか綺麗に描かれています。
俳優さんたちは芸達者な方ばかりなので、その点はバッチリ。
西村和彦さんは狂気を演じきっていたと思います。
後は演出ですかー。
映像が全体的に暗すぎる所が残念な所ですね。
また、とにかく正常な人が全く登場しないので、最後には観ているこちらも気が狂いそう。
まあ、こういうのはこんなもんだと思って見れば、そしてB級好きならば楽しめます。
でも、一応タイトルに『帝都物語』を使用しているからには、加藤を出して欲しかったというのが個人的な感想です(厳密にはちょっとだけ出てますが)。