Mayu

愛を読むひとのMayuのレビュー・感想・評価

愛を読むひと(2008年製作の映画)
5.0
久々に胸を打たれた映画ですね。
英題はthe reader
、であっさりしてるんですけど、素晴らしい邦題をつけてくれたなと思いました。
愛を読む人…
この映画にぴったりですね。

舞台はドイツ。
青年マイケルは病気に苦しんでいる時、ある女性に助けられる。
その女性の名はハンナ。演じるのがケイト.ウィンスレットです。
マイケルは女性が忘れられず、病気が良くなり彼女に挨拶に行き、彼女の大人の魅力に惹きつけられ、やがて二人は惹かれあい、結ばれるのでした。

幼いマイケルはハンナとぶつかることもありましたが、字の読み書きができなかったハンナに本を読み聞かせる事で二人の愛を深めていったのです。

だけど、その愛は続かず、ハンナの都合である日を境にマイケルの前から姿を消すのでした。
数年後、法学生として成長したマイケルは、勉強の為に裁判に見学に行きます。
そこには被告人としてのハンナの姿が。
彼女はホロスコープでユダヤ人大量虐殺の事件の時にナチの施設で働いていたという戦犯の罪に問われてたのです。
苦し過ぎる再開。
裁判中に、ハンナの判決を左右する証拠品として、あるレポートが出てきて、レポートをハンナが作ったのであれば重罪、そうでなければ有罪だとしても罪は軽くなったはず。事実は、ハンナもレポート作成に加担はしたけど、他の職員と共同で作ったもの。
だが他の職員の裏切りを受け、ハンナだけでそれを作ったのだとされる。
ハンナは反発したけど、そのレポートをハンナが作っていないというのなら筆跡を見せてみろと裁判長に求められる。
だけど、ハンナは字の読み書きができない…
その事実を伝えるて、罪が軽くなったかもしれないけど、彼女はそれを恥として、事実は言わず、レポートは私が作ったと、嘘を述べて結局は無期懲役の罪を背負ったのです。
何もできなかったマイケル、ただみていることしかできなかったマイケル。
彼はこの苦しい思いを抱えて生きて行くのでした。
彼が年をとって結婚しても、娘を授かっても…ずっとずっと…

何十年も経ったあと、マイケルは若い頃に暮らしていた家に戻りそこでハンナに読み聞かせていた本と再会した。
思い返すハンナとの甘い思い出がたくさん詰まった記憶。
そして、ある行動に出るのです。

そんな頃ハンナは獄中である小包を受け取ります。
そこにはテープレコーダーと大量のテープ、
聞いてみると、懐かしき日々にマイケルが読んでくれた本の朗読が、マイケル自身の声で録音されていたのです。
せつない、切なすぎる…

このテープに込められたであろう意味が深すぎて…

ただ、朗読してるんじゃないんです。彼は朗読を通してあの頃は、楽しかったね、幸せだったね、そんな思い出を呼び起こすように、彼女への深い愛を、彼女への罪の意識、そしてそれを許してほしいと、心を込めていたんじゃないでしょうか…
深い。

初恋っていつくになっても忘れられないですよね。
大体それはほろ苦い感じで終了するのですが、マイケルの初恋はまさにそれっ!!ってかほろ苦すぎ。

二人が再び一緒に戻るには時間が経ちすぎて、最後は悲しい感じで終わってしまうのですが、ラストシーンで娘に本ではなく、パパの切ない初めての、そして今に至るまでのラブストーリーを話し聞かせるシーンで終わるところが、この作品の完成度を高めた感じがします。

まさに、愛を読む人、愛を伝える人…でしょう。愛の伝道師マイケル。彼に幸あれ。

こんな人にオススメです!!
ストレートな愛情表現に飽きてる人、切ない気持ちになりたい人、泣きたい人、初恋がほろ苦かった人、上手く愛情ができない人、朗読家を目指してる人

です!!