このレビューはネタバレを含みます
後々でじんわりくる映画だった
2.5回みました
それでもよく分からなかったところもありました。現代での主人公はいったいどんな人物なのか、何を想っているのか、なぜテープを送り続けたのか
そして、なぜ裁判に参加してハナを助けようとしなかったのか。を、知りたくてつい。
一回目観たときは、読み書きできない事を公衆にさらすべきではない、今まで本人がひた隠しにしてきたであろう、その気持ちを汲み取って、かと思っていた。
しかしながら、それにしては展開が残酷すぎる。あれよあれよで罪が確定してしまい、あの両すじの涙では済まない事ではないかと。主人公が若いからそこまで想像できなかった。。。??
そのうち、姐さんぶられた事に対する反発、自分の手の上にあることを暗に楽しんでいるのではないか、とも取ってしまうようになった。
テープを送り、読み書きを覚える時間は相手をひと目眼前に欲していたに違いないと思っていたけど、徐々にすれ違っていく
ここでもあえて隣の車輌に乗ってハナを怒らせたシーンを思い出す。そう、やはりこの二人はもうかみ合わないのではないか、と。
ただこれは主人公15歳、ひと夏の恋の話。冒頭にあるように以後もモテないタイプではないにしろ人生最高の恋はその恋。人生からみればその短いひとときがいかにその人生を瑞々しいものにさせているか、恋愛のもたらすそれについても感じることができる
また、全編にかけて流れる美しい歌声もひと夏に素晴らしい刹那を与えている
一人娘にその夏を話すこととした決断
何より戦争が残した傷跡。
現在も同じような哀しみがうまれているかと思うと少し暗たんとした気持ちになります
せめても、平和を願って。
また観てみたい映画でもあります