四月一日

愛を読むひとの四月一日のレビュー・感想・評価

愛を読むひと(2008年製作の映画)
3.9
愛を読む人とは誰なのか

単なる年上の女性との一夏の恋に囚われて、それが再開して昔みたいになって〜愛が〜みたいな映画じゃない

序盤の朗読とセックスシーンがしっかりと前置きになって、裁判、その後の刑務所のシーンにつながっていた。
場面の転換では常に文字を読むこと、書くことに起因してるところがあってそれはつまり、登場人物の葛藤が具現化される部分なのだと思う。

基本的にマイケルがハンナとの物語を読んでいるから、マイケルが主人公かと思っていたけど、ハンナが主人公の話をマイケルが話していたのだから愛を読む人はマイケルで、その愛とはハンナとの物語を語れることなんだなあ。
四月一日

四月一日