梨

愛を読むひとの梨のネタバレレビュー・内容・結末

愛を読むひと(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

あの場で文盲を打ち明けてればよかった、とかプライドが、とかそこじゃない。

裁判官はハンナに「あなたならどうしますか」って質問されて黙ってしまった。ここでは裁判官としてではなく1人の人間としてあの裁判官は描かれていた気がする。被告と被害者を明確にし、被告を裁く。それが義務。責任者を特定しその者の罪を重くすることであの裁判官はそれを果たした。それだけ。


じゃあ私たちは?
誰が良い悪いって騒ぐのは簡単だけど、その時代を生きていなかった私たち(裁判官ではない、私たち)にとって重要なのは、良いとか悪いとかじゃなくて、あの歴史を理解すること、向き合うこと、学ぶこと、そして生かすことだと思う。
梨