どーもキューブ

コヤニスカッツィのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

コヤニスカッツィ(1982年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

レジオ監督の環境映像のようなものコヤニスカッツィ




1982年
フランシスフォードコッポラ提供
監督脚本ゴッドフリーレジオ。



とあるビデオ雑誌の「ニューウェーブ」コーナーの欄に掲載してあった本作。

台詞なしの映像作品のような噂。

んで、なぜか中古屋に行くと破格の安さで「コヤニスカッツィ」「ナコイカッツィ」の2作品DVDボックスあって思わず購入。

長らく見れなかった作品。
芸術の秋2018に
棚から一つ掴み見てみた。



なーるほど。30分くらい見てると、眠くなり休止。それから一気に見る。

これぶっちゃけ、長編映画というか短編映画のように感じた。

まあコッポラ提供、ラストにコッポラ会社「ゾエトロープ」の提供がありここまで発売出来たのも奇跡的だとも思う。

ググると監督は、多感な時期に宗教組織入信者。
それからの本作製作に至ったそう。

まるで映像メディテーション。映像瞑想。
もしくわ環境映像、環境ビデオだ。

音楽も本作映像にあわせ編集されているようだ。

壁画にはじまり、超スローな爆風が映る。それはスペースシャツの打ち上げのよう。
そこから
自然、
都市、
空、
雲、
破壊
都市
地球、
人々

などなどの倍速映像の数々がコヤニスカッツィ体験として披露される。

ある意味映像数珠つなぎ。
これなら今やツィッターでみなやってるやつの壮大な世界定点マップのよう。

あと今やドローン映像があるので、いくらでも量産出来そうだし、現にケーブルテレビのディスカバリーチャンネルなんてもはやコヤニスカッツィ体験だらけだが、意味や物語付随しているが。

本作は台詞はタイトル説明くらい。
あとは

「コ~ヤニスカッツイイ」
とおぞましいコーラスはじまりの音楽フィリップグラスの音。

後半なかば人間の超高速なエレベーターのり
高速行列の行進
道路に吸い込まれる車の高速映像。これみてると都市が体内の循環映像を見てるみたいに感じる。

また工場の高速労働姿
たまに
老人
カップル
黒人
ラスベガスの女性
飛行士
をアップで魅せるとどこかほっとする。が、いかにも汚い老人を写し出しているのは、悪意も感じたりもするが、、、。まあ良い。

夜景の超高速ドライブ撮影は、滅茶苦茶綺麗だった。あと屋根に道路があるような道路を高速映像で運転する映像と気持ちがよかった。

まあこういう映像、MTVっぽいものや、映像にたけてる監督だと物語と物語の間のブリッジ映像、箸休め映像として高速映像使ったりしている。それを一本にまとめたと言う感じ。

また早回し、高速映像って、サイレント映画時代にもよくやっていた手法。プログラムが面白くない番組だと映写技師がはやくフィルムを廻すとお客様に受けるなんて逸話を読んだことある。
まあアルアル手法だという話し。
なんかそう考えると長編ていうか。短編映画かなあこれね。イメージフォーラム系だす。
ショートムービーフェスに丁度良いかなあ。

もう一本「ポワカッツィ」もあるんで挑戦します



さて
レジオ監督の環境映像のようなものコヤニスカッツィ

興味がある方のみぜひ!

追伸
やっぱり想像したんだが、同系統の作家、テレンスマリック監督とコラボしてたんで波長があうんだなあと思った。

追記
コッポラは本作見て協力という形で、名前だけ提供。次作はルーカスと共に資金提供しているみたいだ。三部作になってるのも凄いなあ。
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