痛々しすぎる自分探し。
「黒いヒトラー」と呼ばれたウガンダの独裁者、イディ・アミンと、自分探しのために同国を訪れた架空のスコットランド人医師の交流を描いた映画。
フォレスト・ウィテカーの怪演がとにかく見事。映画ごとに色の違う彼のカメレオン具合がこの一作に凝縮されている。
ウガンダでロケを敢行したことで、現地の街並みや空気感をうまく伝えている。
ただ、、前半はともかく後半の展開は色々とめちゃくちゃで、ものすごくチープに見えてくる。
いたずらにビジュアル面で恐怖を煽るのではなく、せっかくのフォレスト・ウィテカーの怪演を飽きるくらいに見せてほしかった。
近年のオスカー主要部門獲得映画としてはなぜかマーク数が異様に少ない。
題材は非常にユニークなだけに、もう少し観られてもいいのでは…?と思う。
(実はこのアミン、「待つわ」で知られるあみんの由来のさらに由来というのはあまり知られていない)