きょーいち

ラストキング・オブ・スコットランドのきょーいちのレビュー・感想・評価

3.5
主人公のニコラスはどこにでもいる普通の若者、悪に手を染めることを嫌がりどちらかと言えば善人に近いだろう…、これといった信念もなく軽い気持ちで足を踏み入れてしまう。そんなありふれた人物だからこそ感情移入がし易くウガンダという国の狂気がリアルに感じられました。
輝かしい外面とは裏腹に中身は真っ黒、気づいた時にはもう逃げ出すこともできない…想像しただけで息が詰まります。
その年の映画賞の主演男優賞を総なめにしたフォレスト・ウィテカーの実力もさることながらまだ若きジェームズ・マカヴォイの鬼才っぷりが垣間見得る作品でした。