何度か観てたけど随分昔だったので、良い機会なので観返した。
怖かったという記憶が強かったけど、改めて観てもやはりこれはホラーでしかない。
青い髪になったクレムが家に訪れたシーンも、車の中でも、何故かテープを止められない二人。無機質に流れ続ける罵詈雑言の数々、空気が淀んでいく一方でそこで止めれば良いのにとも思えるけど、
それでも止めなかったのは、きっと彼らが一時的には消そうと思っていた過去、負の感情と向き合おうとした一歩であって
あそこで止めていたらきっと、自分を誤魔化す事になる。過去同様逃げ出さずに、踏みとどまり耐えた、真っ直ぐに受け入れる事を選んだと今は思える。
ラブストーリーでありサイコホラー。現実には有り得ない話かもしれないが、消えていく顔面や人影に明晰夢の様な恐怖を覚えます
ジョエルとクレムの其々は、正反対の様であり陰陽であり、それでいて全く一つの人格の様にも思えた。ふしぎ。
