久しぶりに鑑賞。
言わずと知れた名作恋愛映画ですよね。
この歳になって観て思ったのは、記憶は生きた証だということです。
誰かを愛して楽しい、嬉しい、幸せだ。
でも終わり際、辛くて、悲しくて、苦しい。もうこんな記憶は消してしまいたい。いっそ忘れたい。
けれど、そんな思いをしても、僕たちは愛をループさせていく。
懲りずに何度も、何度も。
そうして、心に温もりと傷跡がいくつも残されていく。
触れると心地よくて、でもズキズキと痛む。
けど、それが生きた証。誰かを愛した証なんだと思います。痛みを伴わずして、愛とは言えないのかもしれませんね。
だからやっぱり、記憶は消したくありません。
どんな記憶でも、それは自分以外の誰も体験することのできない、生きた証なんだから。酢いも甘いも人生のフレーバーなんですよね、きっと。
僕は、いつも思います。
あんなに始まりは素晴らしかった恋愛が、終わる頃にはその全てが全部最悪だったように思ってしまう悲しさは、どうにかならないのかなって。正確には、思い込もうとしてるのかな。
一度でも愛した事実があって、瞬間があって、たとえさよならすることになっても、その時の思いは忘れないでいられるといいよね。
誰かを愛することでついた傷跡を毛嫌いするのではなく、素直に向き合い、その温もりと切なさを生きた証として大切にしていけたらいいなあとおもう。
そう思える映画。
