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ドラえもん のび太とアニマル惑星のkmtnのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

間違いなく人生で一番見たドラえもん映画。
昔々、東南アジアに住んでいた頃、テレビは衛生のNHKしか映らなくて、田舎のおばあちゃんがVHSにドラえもんの映画を録画して日本から送ってくれたのだ。
そのVHSに入っていたのが、ドラビアンナイト、海底鬼岩城、そしてこのアニマル惑星。
その3つの中で一番好きだったのがアニマル惑星だった。


ズートピアだったり、漫画のビースターズだったり、動物たちが文明を築いているという作品は沢山あるし、
なにより藤子・F・不二雄自身がよく描く設定であるが、
今作の動物世界の描写は、間違いなく他の作品の追随を許さないほど理想郷として完成したものになっている。
ズートピアやその他の作品は、理想郷と思える世界に潜む闇を描く傾向が強いが、
この動物の惑星は差別も公害も何にもない。事件だって、童謡みたいな話のものしか起きない(ヤギが手紙食べただとか、そんなの)。
本当に真の平和が実現した世界という風になっている。


そのままじゃ事件なんて起きっこないんだけど、そこに現れる動物たちの敵が、人間という中々にパンチの効いた展開が待っている。
環境保護という非常にストレートなメッセージ性に、人によっては白ける場合もあるかとおもうが、
やはり昔からの思い入れがある為に面白かった。
途中で挿入される、神話の物語がよく出来てる気がする。


あと、やはり武田鉄矢ですよね。
こう、映画をまとめ上げる力というか、とにかく歌詞が素晴らしい。
人間に対する希望が歌われる。
創世日記の「さよならにさよなら」、ドラビアンナイトの「夢のゆくえ」、銀河超特急の「私のなかの銀河」、そして今作の「天までとどけ」の4曲は本当に好きで、いまだによく聞く。
「少年期」は正直そこまでいいか?って思ってる。美メロですけどね。
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