shucchi

ドラえもん のび太とアニマル惑星のshucchiのレビュー・感想・評価

4.4
どうぶつさんたちとの、たのしくてやさしいおはなしだよ!
…なんてとんでもないパッケージ詐欺である。

とってもファンシーでお子様向けのモチーフでありながら、物語は冒頭から不穏な空気と巧みな伏線が展開され、確かな見応えと痛烈な社会批判で大人たちの胸をも打ち抜く名作です。

改めて観るとあらゆる要素が高いレベルでバランス良く纏まっており、ドラ映画入門編にも持ってこいと言える程の安定感を感じました。
なんかそろそろリメイクしそうな気が…

ニムゲ…昔は怖いなぁって印象が強かったですが、今観るとニムゲ=人間という風刺的描写のための醜い行いがあからさまで、観ていて胸が苦しくなりますね。。
仕舞いにゃゴキブリ呼ばわりですよ笑

この人間社会への批判を徹底的に打ち出した本作の主題歌が、圧倒的人間讃歌「天までとどけ」というのも堪りません…!

「弱さ」も「らしさ」として歌い上げるこの詞の優しさに包まれながらのエンディング…!武田鉄矢大先生…ありがとうございます…!


なお、一番好きなシーンはゴリ郎のくだり笑
昔からめっちゃツボなんですわ。

うさ耳しずかちゃんはかわいくて大活躍だし、スネ夫はキツネ似合い過ぎだし、ドラえもんはタヌキさんに怒られるし…みんな大好きだけどのび太の熊さんだけ似合ってないしスキルもないのがちょっと寂しかったなぁ。。

ゴツゴーシュンギクが懐かしくて、その響きだけでなんだか嬉しくなった!
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