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ドラえもん のび太とアニマル惑星のmaverickのレビュー・感想・評価

3.7
amazonプライムで劇場長編作が一挙公開されていたので鑑賞。旧ドラえもん懐かしい。綺麗なジャイアンは本作でも健在。「僕はタヌキじゃない」のお決まりの台詞や、武田鉄矢の主題歌などが今となっては感慨深い。映画シリーズとしては11作目になる本作。タイトルとジャケ絵のかわいらしさとは裏腹にメッセージ性が非常に強い作品。『どうぶつの森』のように、動物が人間のように暮らしている星での物語。動物たちとのやり取りに最初はほっこりするのだが、侵略を企てる異星人との戦いで途中からはシリアス展開に。劇場版がシリアス展開なのは毎度のことではあるのだが、本作はそれとは別に環境問題をテーマとしたメッセージ的要素が強く盛り込まれている。ここは本作が批判される部分であり、やたら説教臭い描写は確かに過剰だなと思った。そうしたメッセージ性を取り除くと平凡な出来なのも残念ではある。もっともこれは大人の視点で観るとなので、子供的には動物たちとのやり取りだけで楽しめるのかも。メインキャラである犬の少年チッポを演じるのは田中真弓。ご存じ「海賊王になる!」の人である。旧ドラえもんの後半の作品なので、作画もそこまで古さは感じさせない。むしろ思い出補正で懐かしんで観れる人も多いのではないだろうか。大人になってから観ると童心に帰って心が洗われるようだ。世界が大変な今、そんな気持ちになれたことに感謝。さすがドラえもん、お助けロボットだね。
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