アノクタ

ドラえもん のび太とアニマル惑星のアノクタのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

真夜中に突如として現れたピンクのモヤモヤ。
抜けるとそこは…
言葉を操る動物達だけが暮らす
不思議な星だった。

とにかくメルヘン感が強い!!!
この設定こそが今作最大の魅力。

犬のお巡りさん…
ヤギさん郵便…
ご存知の童謡をモチーフにした遊び心も良い。

そして…
ドラえもん映画の特徴である
痛烈なメッセージ性が今回強め。

動物達の最大の敵となるのは「人間」
動物VS人間の構造。

動物達の星は
クリーンエネルギーや
高度な技術による下水道で環境破壊とは無縁。
そこに欲望のままに戦を繰り返し荒廃していく
人間達が襲いかかってくる。

一方地球では
裏山を再開発しようとするエピソードが
随所に挟み込まれる。
そんなサブストーリーとリンクし
今の暮らしが当たり前じゃなくなる
未来への警鐘。
地球は人間達だけのモノではないという
強いメッセージを感じた。

人間こそが恐怖。
あの強いジャイアンがトラウマを抱く程
人間は恐ろしいという表現が
音楽や画も相まり巧みに印象付けられている。
子どもが見ればトラウマになるような
映像的演出が良い。

ただメッセージが強めで
肝心の冒険モノストーリーとしては
ちょっぴり弱目。

動物達が脇役過ぎるので
動物達それぞれのキャラクターを生かした
展開やエピソードがあれば重厚になったのかも…
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