まこと

タレンタイム〜優しい歌のまことのレビュー・感想・評価

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)
5.0
「僕が喋りすぎだって?」
念願の鑑賞。この映画を観るために地方の映画祭に参加した。
私のオールタイムベストにランクインしたのは久しぶり。超ド級の名作。



寂しさにも色んな形がある。
失恋したりパートナーを失ったり。
その様々な寂しさに寄り添ってくれる愛の歌。
一人、聾唖の少年がいるのだけど、その子の表情の何と豊かなことか。


寂しさの裏には愛がある。
親子、恋人、友人…愛の形も様々。
言ってしまえばありがちな設定の映画だけど、演出や音楽が囃し立てたりしない。歌が、人が、そっと寄り添ってくれる。そんなところも慎ましく優しい。
そう、とにかくこの映画は優しい。






私は中学生の頃に父を亡くした。
母は大変だったはずだが、一度も泣き言を吐かなかったし、子供に不自由をさせることもなかった。
劇中の母親ほどクレイジーではないが、私も母に育てられたんだなってしみじみと感じた。元気なうちに親孝行しないと。


観て良かった。
一晩経っても余韻が残る。
観る機会がある人は必ず観たほうがいいと、心から勧める。



念願の再鑑賞(2019.7/21)
この観賞後の多幸感はなんだろう。ヤスミンが描く愛。途中から涙が止まらないよ。
この作品が全人類に配布されれば争いなんて無くなるのになぁ。
ヤスミン、まだまだこの世は残念ながらちょっとだけ生きづらいよ。

今回、現代神ピートテオさんが舞台挨拶に!(作曲家)
『i go』は5分で
『Angel』は20分で創ったというから天才すぎる。サインを頂いたパンフは家宝にします。
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