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タレンタイム〜優しい歌のmiのレビュー・感想・評価

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)
5.0
3回目 2019.08

危うくファーストカットで落涙しかけた。
話がわかってるととにかく深みにハマる。
今回みて思ったのは、ハフィズ主役説爆誕。
優しさの権化。ハフィズもムルーに恋心を寄せていたのでは?
ただ、マヘシュとムルーの仲をとりもったきっかけもハフィズ。
マヘシュとムルーがベンチで過ごす場面、「この子たちはどこから?」→ ウェディングドレスのショーウィンドウは、二人の未来を予見したカットととる。
屁の天丼。
終盤はいよいよ嗚咽が漏れた。
オーキッド三部作を経てだと、また見え方が変わってくる。
「安全運転でいけよ」ってくどいと思ったけど、そういうことかーーー。。。
ヤスミンの想いこもりまくってるやん。素敵やん。
「祈り」は他者への想いやりの象徴。
祈りを捧げる登場人物たちの姿は、まんまヤスミンの世界に対して向けられた目そのものだと考えられる。

俳優がすぐ泣くために思い出す作品をたまに挙げてたりするが、僕はこの映画を挙げます。
いや、演技することないんやけど。


2019劇場鑑賞127本目



(2回目)2019.01
時間があったので再度鑑賞。
2度目にしてこの作品のよさがわかった。
というか、二回見ないと分からないところがたくさんあった。
全部説明しない、余韻と間が全編にわたって二回目だと理解できた。


設定と人物の背景がわかっていると、
1回目のムルーがマヘシュに対して「Angel」を歌っているところで落涙。
なんと切ないシーンなんだろうか。

そこから先はちょっとしたことで泣いてしまう。

事実を人伝てで観客に伝える手法が冴え渡っていた。
感情を押し殺している姿に、むしろ共感し感動する。
ハフィズが水道で顔を洗うシーンから、お祈りするシーンで号泣。
ラストの二胡セッションでトドメ。

一点だけわからなかったのは、一回だけ朝帰りしてあんなに怒るものなのか、それだけは文化の違いかピンとこなかった。


2019劇場鑑賞12本目



(1回目)2019.01
ドビッシューの「月の光」の音色に誘われて、、
結構寝てしまった。もったいない。
2009年の映画とは思えないほど、レトロな雰囲気でフィルムのいい風合いが出ていた。
光の使い方や部屋の撮り方はエドワードヤンやホウシャオシェンのそれとよく似ていて心地良かった。
というか、心地良すぎて寝てしまった。

どれも嫌味がない美しいストーリーすぎて、個人的には深みにはまらなかった気がする。

結構そこかしこですすり泣きの音が聴こえてきて、正直途中までどこで泣けばいいかわからなかったが、最後の最後で二胡の演奏がセッションしたときにグッときた。
全然毛色は違うがライブテープでも二胡の音色は印象深く、感動系には欠かせない音楽なのだと感じた。

また上映される機会があれば是非観てみたい。

2019劇場鑑賞9本目
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