ブルーノ

酔いどれ天使のブルーノのネタバレレビュー・内容・結末

酔いどれ天使(1948年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

 ウェス・アンダーソン『犬ヶ島』を見た流れて鑑賞。黒澤・三船コンビの最初の作品であると同時に、志村喬の黒澤映画初主演作品だそう。志村喬の荒々しい町医者・眞田はもちろん、若かりし三船敏郎演じる松永の美しさも見もので、眞田が吐血した松永を看病するシーンでは、黒澤監督の三船敏郎への溺愛ぶりが感じられた。
 また、松永と岡田による死闘のシーンが大変素晴らしく、ペンキにまみれて転げ回る二人の様子は、人間の愚かさをよく表現していた。松永の死に様も最高の出来で、黒澤映画における三船敏郎の死に様はここから始まったのかと思うと、感慨深いものを感じた。
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