うめ

パイレーツ・ロックのうめのレビュー・感想・評価

パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)
4.1
1960年代のイギリス。
ロックは規制され、自由に放送するのも許されない。
それに反抗し、船から24時間ずっと音楽を送り続けるDJ達がいた。
それを演じる役者の個性的なことよ。

船のオーナーのビル・ナイ。
渋いだけじゃない。
年は取ってもなくならない、ヤンチャな眼差しに思わずニヤニヤしてしまう。

ニック・フロスト。
相変わらず、下ネタの馴染み具合がすごい。

リス・ダービー。
あまりに自然なナルシストの香り。

そして、今は亡きフィリップ・シーモア・ホフマン。
彼しか出せない独特のコミカルさ。

そんな濃いメンバーの洗礼を受ける若者トム・スターリッジ。
学校をドロップアウトしたかもしれないけど、こんな経験が出来た彼は幸せだな〜
その母のエマ・トンプソンの貫禄がまたハンパないっす。


威信をかけて、彼等を潰そうと画策する政府の役人にケネス・ブラナー。
この方、重い演技が多いけど…意外とコメディ似合いますよね。

リスナーも巻き込み、双方のプライドをかけた戦いが始まる。
まさしく熱狂。
最高の音楽。
最高の俳優。
そして、イギリスらしいちょっとニヒルな笑いが加われば…
良い映画にならないはずがない!
音楽が好きなら、これはマストな作品ですよ〜♪
うめ

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