FumiyaIwashina

パイレーツ・ロックのFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)
3.4
1960年代、ブリティッシュ・ロック全盛期。国営ラジオでまともにロックが聴けなかった時代に男達は北極海に停泊した船の中で24時間ロックだけをラジオ放送する。
ロック大好きな連中と政府との攻防がメインかと思いきや、船上での様々な事件が主だった。
ロックがセックスやドラッグと密接な関係にあった時代ということで、「ラブ・アクチュアリー」の繊細な群像劇とは対照的に船内ではほとんどやりたい放題。
権力に屈しない勇気があるとはいえ、曲を流すだけのDJがあれほど人気があるのはちょっと意外。しかし、テレビやインターネットがそれほど普及してないからこそ、メンバーのプライベートな話題にもリスナーはあれほど熱狂したのだろう。
大まかな流れはともかく、細かい演技や演出にしっかりとこだわれば映画は十分楽しめるということがよくわかる作品。