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血と骨のAQUAのレビュー・感想・評価

血と骨(2004年製作の映画)
3.7
崔洋一監督がお亡くなりになられたと聞いて真っ先に思い出したのがこの作品でした、鑑賞当時は北野武が演じる金俊平の横暴っぷりばかりが目立って印象に残ってましたが再鑑賞してみると戦争直後から復興に向けての人々の苦労や金家の血筋としての冷酷さの遺伝とか非情な人の業が身に沁みます。 ただそれだけじゃなくて松重豊演じる弟分の姉さんに対してのひた隠しにした想いとか昔はそれが当たり前だったんですね。
 
原作はありますがだいぶ崔洋一監督の人生経験が反映されているんだと思いましたね。
 
関係ないけど劇中に出てくるスマートボールはよく浅草で昔見かけたのを思い出しました。
 
映画.com参照
作家・梁石日が自身の父親をモデルに描いた同名小説を「月はどっちに出ている」の崔洋一監督が映画化。1920年代。成功を夢見て済州島から大阪へやって来た金俊平は、幼い娘を抱えながら飲み屋を営む李英姫と強引に結婚し、花子と正雄という2人の子どもをもうける。やがて蒲鉾工場を開業した俊平は持ち前の腕っ節の強さと上昇志向でのし上がっていくが、その並はずれた凶暴性で周囲から恐れられ、家族でさえも彼の暴力に怯える日々を送っていた。そんなある日、俊平の息子を名乗る青年・武が現れる。ビートたけしが主人公・金俊平の壮絶な生き様を怪演。俊平の妻・英姫を鈴木京香、息子・正雄を新井浩文、武をオダギリジョーが演じた。

血と骨
2004/日本
配給:松竹、ザナドゥー
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