オッシャレやなぁ。
ラストのキスシーンとか、所々敢えてフレームレート落としてパラパラ漫画みたいに人物を動かす描写とか、センス光ってる。
「ブルーバレンタイン」みたいな終わりでブルーな気持ちになるヤツかなと思ってたけど、割と酸味より甘味の強い終わり方だった。
意外なことにロードムービー。
彼に浮気され、孤独に喘ぐ女性が、アメリカで職を転々としながら、ある時はバーで、またある時はカジノで、聞き手を探す悩み人に耳を貸す。
誰もが彼女自身と同じ様で、ちょっと違った十人十色な悩みを抱えている。
恋人にフラれて傷が癒えた後に、自分と同じ様な境遇で別れた友達の話聞いたりすると、
「あの時あの子はこう思ってたのかな」
「向こうは向こうで辛かったのかな」
とか、俯瞰的な聞き手に回る事によって相手の気持ちの答え合わせの様な感覚になる事がよくある。
色んな話を聞いて、自身の悩みに折り合いを付けた彼女の様に、人の悩みを通して自身と向き合うのは、賢しい問題解決法なのかもしれない。
