恋に破れた女性が、自分探しのためではなく、別れた恋人を忘れるための旅に出る。300日の旅。
内なる探求というより、他人を見る、寄り添う、理解する、ということで自身を知っていこうとする描写は、エリザベスが名前を変えて現れるように、以前のエリザベスとの直面を避けたからこそのものだったのかもしれない。新しいエリザベスになってNYに戻って、あの人と再会して食べるブルーベリーパイが、もっと美味しい。そこでようやく自分の幸せについて考え始めることができたのかも。
工夫のあるキスシーンが好きだから、ジャケットのキスシーンににやけた。