明石です

ウォール・ストリートの明石ですのレビュー・感想・評価

ウォール・ストリート(2010年製作の映画)
4.4
インサイダー取引により服役していた80年代の証券業界の大物ゴードン・ゲッコーが出所、失いかけていた家族との愛を取り戻そうと奮闘。かつては金の亡者だった彼が家族のために知力とカネへの嗅覚を生かして活躍する話、、かと思いきやまさかの急転直下の展開に。87年公開の同名作とタイトルが同じなのでリメイクだとばかり思ってましたが、しっかりと続編でした。

前作の主演マイケル・ダグラスがフィクサーとして続投してるのはもちろん、リーマンショックの時代に焦点を当てられ、これまた時勢を反映したボリューミーや作品になってるのが良い。金融マンが権勢を誇った狂乱の80年代から、彼らの没落を象徴する2009年まで一足飛びの粋な物語。それにしても波瀾万丈の生涯だなあゴードン・ゲッコー氏は笑。若くしてウォールストリートの顔になり刑務所に入り、本を出版して今度はロンドンで大金持ちに。またこの人を見れてよかった。

全てを経た上での彼の「人生で最も大切なのは金でなく時間」という台詞が響く。前作『ウォール街』でも同じことを思ったけど、見終わった後なぜか元気をもらえるんだよなあ。30年越しに作品へ新たな息吹を吹き込んでくれたオリバー・ストーン監督に感謝ですね。

——好きな台詞
「狂気とは違う結果を求めつつ同じ事を繰り返すこと」
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