はま

ウォール・ストリートのはまのレビュー・感想・評価

ウォール・ストリート(2010年製作の映画)
3.1
今作を見て思い出した。シャイアが出てるから見よう→あれっこれ続編か→1作目見とくか… で前作を見たんだった(笑)
主演のマイケル・ダグラスがそのまま大物を演じ、たくさんの部分で前作を踏襲している作りなのでやっぱり見ていて良かった。

でも金融業界という移り変わりの激しい世界を描いているので、1987年に作られた前作とは本当に全く違う世界になっていました。
そのうえサブプライムローンや一連の世界恐慌の当時を取り上げていて、きちんと時勢を見て満を辞して作られた続編であると感じたし、金融業界を描く映画はこの世界が続く限り今後もどんどんネタがあるんじゃないかと思いました。

ただ前作のような完全なるマネーゲームではなく人情入り混じるドラマの割合が多くて、ドロドロの汚い勝負を期待していたのでそこはちょっと物足りなさがありました。
でもマイケル・ダグラス演じる大物ゲッコーのやり方が変わっていなくて、というより輪をかけて流れに乗っていて… そこは「やられた!」と思ったし、製作側はゲッコーというキャラクターのことをよく分かってるんだなぁと思いました。

前作と今作と、制作側のハッキリとした意思があると感じられたのでこういう映画は好きです。
あと、お金が絡むと人間は面白い。私は、掴んでから手放すより最初から掴めない方が良いです。
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