欲望のあいまいな対象の作品情報・感想・評価

欲望のあいまいな対象1977年製作の映画)

CET OBSCUR OBJET DU DESIR

製作国:

上映時間:104分

ジャンル:

3.9

「欲望のあいまいな対象」に投稿された感想・評価

ルイス・ブニュエル監督の変態モードで通常運転な遺作です。10代の小娘が老人と「オアズケ」プレイで変態ごっこをする話です。

前作『自由の幻想』(1974年)と前前作『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』(1972年)ではメーターを振り切る不条理で笑いを取りに行ったルイス・ブニュエル監督と脚本家ジャン=クロード・カリエールのコンビ。しかし、本作では原点に立ち返って(!!?)変態路線に戻ってきました。澁澤龍彦も大好きだった「変態」で有終の美を飾るなんて、ルイス・ブニュエル監督はやっぱりステキです😌

原作としてクレジットされていないものの、ピエール・ルイスの小説『女と人形』が下敷きとなっているそうです(未読)。この小説は以前にも何回も映画化されているのだそうです(未見)。話は非常に簡単です。老人マテオ(フェルナンド・レイ)がメイドだった10代のコンチータ(キャロル・ブーケ/アンヘラ・モリーナ)に焦らされる話です。

コンチータ:おじさまステキ。捧げたい!
マテオ:ウヒョー!!めっちゃセックスしたい!
コンチータ:うーん、ダメダメ。が💖ま💖ん💖

基本的にこの繰り返しです😂🤣😂。もう、いい加減にあきらめろよ。わかるだろ?!と思うのですが、懲りない。本当に懲りない!😂 変態プレイでイチャイチャします。

この映画はコンチータの二人一役で有名なんだそうです。ボクは知らずに観たので気がつかなかったんですよ。あれ?ずいぶんと違う顔ができるんだなあ。髪型もだいぶ違うし、雰囲気もかなり違う。女優ってすごいなーって素直に感心していました😅 クールなキャロル・ブーケと官能的なアンヘラ・モリーナ。どうりで、違う人だったんだ!

そして、今回もルイス・ブニュエル監督特有の思わせぶりな小道具をぶち込んできます。一つはテロ事件です。何のためのテロなのか、何を象徴しているのかはよく分かりません。コンチータがそのメンバーの一人の可能性があることも示唆されます。でも、テロ自体が象徴するものがわからない。

もう一つが「ずた袋」です。この「ずた袋」に関しても評論家の間で多くの解釈が披露されたそうですが、ルイス・ブニュエル監督は⭐いつものように⭐全て否定したそうです😅

変態や不条理で人を不安にさせたり、不愉快にさせるのは比較的簡単なんですよ。普通じゃないものを見れば誰だって普通じゃない気持ちになりますから。ルイス・ブニュエル監督は変態や不条理をエンターテイメントにしてしまうのがスゴいと思うんですよね。
ブニュエル遺作。愛憎劇。相変わらずじめじめした変態的な面白さ。今回も安定のブルジョア階級の老紳士と若い女が登場する。今回は男に主導権があると言うより、女が男を振り回す構図にある。

老紳士マチューがピュアすぎて馬鹿すぎて泣けてくる。恋は駆け引きというが、男と女の愛という概念の隔たり。女の二人一役がこの映画のタイトルを見事に回収していて秀逸。
テロ、女、汽車、老い。
DVDあり
初ブニュエルだったんだけど
こんなに面白かったんだね
とにかくマチューのバカさ加減に笑いっ放しだったんだけど
最も笑ったのはラスト!
アレで全てが理解できた
アサ

アサの感想・評価

3.4
男も女もどちらもまあまあ最低ですがコンチータの美貌を活かした振り回し具合は最低極まりない、実際にこんな奴いたらはっ倒してると思います
奇妙な同盟とはオヤジを好きなコンチータと嫌いなコンチータのことかな?
iyori83

iyori83の感想・評価

4.1
2人1役のヒロインは男性が求める女性像がいかに抽象的で理想から現実にシフトできないかがわかる
2人の破局復縁の繰り返しの中で一度も平等な関係で成り立つことがないのが面白い
BON

BONの感想・評価

4.0
欲望は愛なのか性欲なのか曖昧なんだなあとフェルナンドレイを観て思った。
コンチータの2人1役という欲望の曖昧さを象徴するようなキャスティングが面白かった。ブニュエルの遺作。
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