kazu1961

ゆれるのkazu1961のレビュー・感想・評価

ゆれる(2006年製作の映画)
4.4
▪️JP Title :「ゆれる」
Original : ※※※
▪️First Release Year : 2006
▪️JP Release Date : 2006/07/08
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards :
第30回日本アカデミー賞
優秀主演男優賞:(オダギリジョー)
優秀助演男優賞:(香川照之)
第49回ブルーリボン賞
監督賞
▪️Appreciation Record : 2020-711 再鑑賞
🕰Running Time : 119分
▪️Director : 西川美和
▪️Writer : 西川美和
▪️MusicD : カリフラワーズ
▪️Cast : オダギリジョー、香川照之、伊武雅刀 、新井浩文、真木よう子
▪️Review
西川美和監督の兄弟の複雑な心情の心理描写の素晴らしさ、兄弟2人の演技力のハンパなさ、そして見事なエンディング、ほんと素晴らしい作品です。香川照之の怪演は言うまでもなく、オダギリジョーの演技は彼の作品群の中でもピカイチではないでしょうか。
見事なエンディング、あのとき吊り橋で、何が起こったのか? その真実も含め、兄弟の絆は本当にそこにあったのか。その本当の形とは。その答えを観る側の見解に委ねた演出には脱帽します(ラストの笑顔の意味を考察したくなります。。。)。
都会に出た者と、田舎に残る者。性格も違う兄と弟。本作は対照的な立場を見事な心理描写で、その複雑さを鮮やかに描きだしています。西川美和監督は、微妙なセリフで兄弟の複雑な内面を表現し、観る人の感情をくすぐってきます。
そして2人の演技力、背中の演技で心情を伝える香川照之の怪演はもう慣れっこですが、兄に対する負い目と苛立ちの両方をみせるオダギリジョーの演技も今までのキャリアの中でもピカイチだと思います。
本作、西川美和監督の長編第2作で、自分が見た「友人が殺人を犯す」という悪夢から着想したそうです。第59回カンヌ国際映画祭監督週間 正式出品作品で、優れた演出力が高く評価され、多くの映画賞を受賞し、2006年度の日本映画における最も高い評価を得た作品の一つとなりました。

物語は。。。
東京でカメラマンとして成功している猛(オダギリジョー)は母の一周忌で帰省します。彼は実家のガソリンスタンドを継いだ独身の兄の稔(香川照之)や、そこで働く幼なじみの智恵子(真木よう子)と再会し、3人で近くの渓谷に行くことに。猛が単独行動している間に、稔と渓谷にかかる吊り橋の上にいた智恵子が転落してしまいますが。。。

▪️Overview
「蛇イチゴ」(03)でデビューを飾った西川美和監督の第2作。東京で写真家として気ままに暮らす猛(オダギリジョー)が、母親の一周忌で久しぶりに帰郷。猛は家業を継いだ兄の稔(香川照之)と幼なじみの智恵子とともに近くの渓谷へ行くが、智恵子が吊り橋から転落してしまう。智恵子の近くにいた稔が逮捕され裁判となるが、そこで猛は今まで見たことのない兄の姿を目の当たりにする……。(引用:映画. com)
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