西川監督。｢永い言い訳｣に続いて2作品目の鑑賞なのでまだよく理解できてはいないですが、おそらくすごく私の好みのテイストの作品を撮る監督なんだと思います。
派手な演出をせず、静かにジワジワと魂を揺さぶってくる手口がたまらないですね
私は兄弟姉妹もおらず親族とも関わりが希薄なので、こういうしがらみはよく分かりませんが、こういうしがらみに巻き込まれない為にも無意識に誰かとの深いつながりをさけているところが自分にある気がしています。
この兄弟の向かう先には何があるのでしょうか。お互い信頼を取り戻す日はやってくるのでしょうか。
モヤモヤモヤモヤします。
しばらくはこの兄弟のことを考えてしまう。実際観終えて2日経った今も考えている。
深い余韻を残し、少しでも長くモヤモヤさせることに成功している映画が極上な作品だと思っているので、そういう点ではやはり大好きな作品のひとつになりました。
オダギリジョーも香川照之も素晴らしかった。
香川さんは多くの作品に出演していて、濃いお顔と濃いお芝居でお腹いっぱいにさせる俳優さんですが、まだまだ役柄、演技に振り幅があるところが本当に凄いと思います。
設定·主題★★★
物語·脚本★★★★
映像·演出★★★★★
配役·演技★★★★★
音楽 ★★★
