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ラヂオの時間のkazu1961のレビュー・感想・評価

ラヂオの時間(1997年製作の映画)
3.8
▪️Title :「ラヂオの時間」
Original Title :※※※
▪️Release Date:1997/11/08
▪️Production Country:日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-230 再鑑賞
▪️My Review
三谷幸喜を一躍、映画監督として世に知らしめた作品ですよね。初監督作品として記念すべき一本です。
なんせ、ハートフルなシチュエーションコメディという内容が画期的で、全てにおいてスピード感ある脚本も画期的、さらに個性的で豪華なキャスティングも画期的で、これぞ三谷作品という作品です。
ラジオという低予算な世界で想像と声だけで演ずることから生まれる壮大なスケールのストーリー、テンポの良い展開、絶妙な笑いで人気を博し各賞を総嘗めにしたんですね。
この原作は、三谷が初めて手がけた連続ドラマ『振り返れば奴がいる』の脚本が、三谷の与り知らぬところで書き直されていた、という経験から生まれた作品だそうです。
キャストのメンバーは個性的で豪華なんですが、今観るとみんな若い!!特に唐沢寿明や奥貫薫は、めちゃくちゃ若いですよね!!それと私が大好きだった藤村俊二は凄く良い味を出してました。
それ以外にも特に特別出演の人達に目が行きましたね。主調整室スタッフ(市川染五郎)、番組スタッフ(佐藤B作)、清掃係(宮本信子)、DJ(桃井かおり)、トラックの運転手(渡辺謙)はおぉという感じでした。
あと、面白いのが他の三谷作品と出演者(役柄)との関連も。下記の通りです!!
・桃井かおり演ずるDJ中浦たか子は『古畑任三郎』に犯人として登場してます。
・布施明演ずる堀ノ内修司は『みんなのいえ』でテレビ弁天のスタッフとして登場しています。これは堀之内が異動になったという設定。
・戸田恵子演ずる千本のっこと、梅野泰靖演ずる古川清十郎は『みんなのいえ』でバーの客として登場しています。
・千本のっこ演ずるメアリー・ジェーンが裁判シーンで言う台詞は『12人の優しい日本人』で陪審員2号が言う台詞とほぼ同じものです。
見どころいっぱいの三谷作品ですね!!

▪️Overview
ラジオ・ドラマの生放送中のスタジオを舞台に繰り広げられる騒動を描いた密室シチュエーション・コメディ。監督はテレビ・ドラマや舞台の脚本家として活躍中の三谷幸喜で、本作が初の映画監督作品となる。もともと舞台用に書かれた台本を、三谷自身が映画用に脚色。これにより、91年の「12人の優しい日本人」に続いて2度目のキネマ旬報脚本賞を受賞した。主演は唐沢寿明と鈴木京香。西村雅彦が「マルタイの女」と併せて本作でキネマ旬報助演男優賞を受賞した。97年度キネマ旬報ベスト・テン第3位。
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