ラヂオの時間のネタバレレビュー・内容・結末

「ラヂオの時間」に投稿されたネタバレ・内容・結末

唐沢寿明、鈴木京香、西村邦彦共演。  生放送のラジオドラマを控え、緊張気味のスタジオ。初めて書いた脚本が採用された主婦のみやこも、直前のリハーサルを見学していた。そんな中、突然主演の人気女優が設定を変えたいと文句を言い始める。困り果てたプロデューサーは、みやこに脚本の書き直しを依頼。だが他の出演者も口々に不満を漏らしはじめ、メロドラマだった物語は次第にアクションへと変貌してゆく。

はちゃめちゃで忙しかった!
台本内容が本番で変わったり音をその場で
作ったり素晴らしかったけどちょこちょこ台本を変えられていく脚本家の心情を考えたりするとあまり笑えなかった!
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妥協して妥協して自分を殺して作品を作るんです

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三谷監督ワールド🤩
エンドロールの曲も笑
「あんた何もわかってない。我々が、いつも自分の名前が呼ばれるのを満足して聞いてると思ってるんですか。なにも、あんただけじゃない。私だって名前を外してほしいと思うことはある。しかしそうしないのは私には責任があるからです。どんなにひどい番組でも、つくったのは私だ。そっから逃げることはできない。満足いくものなんてそう作れるもんじゃない。妥協して、妥協して、自分を殺して作品を作り上げるんです。でもいいですか、我々は信じてる。いつかはそれでも、満足がいくものができるはずだ。…ただ、今回はそうじゃなかった。それだけのことです。」

「俺は時々むなしくなる。なんのためにこんなことやってるんだ。みんなに気を遣って、みんなに頭下げて、なにがやりたいんだおれは!」
今まで観たいとは思っていたけどなんとなく観てなかった作品。

みんなやりたい放題言いたい放題で、本当にひどい!笑
鈴木京香も相当辛い思いをするし、個人的には西村雅彦もすごく可哀想だった。

なのにそれが最後にまとまるのだからすごいなあと思いました。

あと私はこんなにこの役者さんたちが若かった頃を知らないので、「若い!!!」ってずっと驚きっぱなしでした。

12人の優しい日本人とこれはどっちの方が先なのかわからないけれど、梶原善さんがラヂオの時間では、すっごく若い!!
今日観た記憶にございませんと比べたらびっくりするくらい若い!笑

有名な役者さんたちの若い頃が見れてすごく新鮮でした。

桃井かおりさんと、渡辺謙さんがチョロっと出ていてすごくいい。
渡辺謙さんの役はわりと重要で、でも渡辺謙なんだ!?って思うほど登場は少ないから、そこも含めて面白かった。

唐沢寿明カッコいい。
これは好きになってしまう!

「自分の名前が載って欲しくないと思う作品はあるけれど、責任だから自分の名前を出す」
みたいなセリフのシーン。
いまの自分のお仕事にかなり重なる部分があってドキッとした。
すごくいいセリフだった。
ラジオドラマという少し地味にも思える題材をこうもドタバタのコメディに脚色できてしまうのは三谷幸喜ならでは。

コッテコテの三谷脚本が好きな人には堪らないストーリーと笑い、オチではないかと思う。

個人的にはオヒョイさんの音効シーンがツボ!
最後の方のワガママ女のジョージへのツッコミ「だ………誰!」が演技も間も含め絶妙に面白すぎて頭から離れません
『勘違いするな、あんたのためにやったんじゃない。
それほどのもんじゃない。
ただ、どんなくだらない本でも作家の書いた通りに作るのが俺たちの仕事なんだ』

名言
見て良かったです、こういうハッピーエンドになるしかない映画が、自分にはたまに必要になります。
全体的にはかなり面白いです。でもね、あの主婦(鈴木京香)の書いた元々の脚本(ほん)に結局魅力がなかった。あの脚本でドラマ化はないと思ってしまった。それがかなり後半まで気になり続けて、結局それ?!となってしまった。
もし面白い脚本だったら、すごい傑作になったと思う。彼女が用意した凄いどんでん返しか、感動的なエピソードをプロローグで披露して、それをキャスト、スタッフが延々と捏ねくり回すところを見たかった。感動のストーリーから遠ざかっていく喪失感からの圧倒的コメディ展開が見たかった。
俳優たちのワガママを、権力にひれ伏すプロデューサーがOKしちゃって、新米ドラマ作家の脚本が本番直前から本番中にどんどん書き換えられていく。
そのせいでドラマ作家が修正したり、プロデューサーが勝手に修正したり、修正が新たな修正を生んだり、スポンサーに怒られそうになったり、おじいさんが腰を横にふったりする。

基本的にドラマ作家さんかわいそうだなあという序盤だったが、ラヂオ本番になり俳優さんたちの演技をみて、ああ、たしかにワガママ言われてもそれを許して機嫌とって、この人たちに演じてもらいたいよなあというプロデューサーの気持ちもわかった(単に権力には抗えないだけでなく)

ドタバタいろいろな問題をみんなでさばいていくうちに、なんだか変な連帯感が生まれて、無事に本番終わって大円団。
満足いく作品をつくりたい、それは本心だろうけど、今回は結果的に満足いく作品になっちゃった。

満足いく作品のためには、唐沢さん演じるディレクターみたいに、プロデューサーは作家さんを大事にしてあげてください〜。

渡辺謙さんでてるし、布施明さんでてるし歌ってるしでびっくらした。

とてもよい映画でした〜。
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