学生時代に観て不思議な印象が残っていてまた観たいと思いつつVHS買うしか術がなく、VHS見れないし…とずっと観ていなかった映画。
ギリ90年代の邦画。
僕の青春期なのでね。
採点は甘いですよ。
この時期の映画の色の浅さがいいですね。
棒立ち棒セリフ。淡々とした展開。
からの、いきなりカメラ斜めにしたりとアバンギャルドな演出。
全然良くないけど良いんですよね、仕方ない。
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小林聡美の恋愛モノって観た記憶がない。
そしてやはり小林聡美に恋愛モノは合わない。
そしてそれがとても良い。
これはホントに良い。
主役の杉本哲太が元妻である小林聡美に復縁を求めて会いに行くんですですが、
徹頭徹尾小林聡美にはその気がない。
いくら杉本哲太が熱くなっても
小林聡美は早口で軽やかに受け流す。
まっったく杉本哲太に付け入る隙が与えないのが面白い。
役がそうだからってのもあるけど、ご本人が恋愛モノを得意としていないというのもあるのでは。
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杉本哲太、小林聡美、勝村政信、利重剛、田口トモロヲなど。
今となっては日本を代表する重鎮俳優になってるけど、
みんな若くて瑞々しくて気持ちが良い。
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特段映画史的にも語られる映画ではないんだけど
やはり20数年ぶりに見返してもなかなか良い。
もちろん個人的な青春の匂い込みなんだけど
映画ってそういうものだし、
超大袈裟に言うと
20歳くらいの自分と再会したような気持ちにもなった。