上映が始まっても全く気にかけなかった作品だったのですが、批評を読んで、どこか惹かれるものがあり、観て来ました。とても庶民色強い作品で、人間味溢れる作品でした。
うつ病になった被害者意識から、「うつ病になった意味」を考え始め、夫婦で成長していく過程は、観ていて清々しかったです。本当「人生の夏休み」であり、次へのステップアップであり、チャンスなんですよね。
ただ、医師にうつ病の暗示をかけられている感じはありました。本人の特性を診る事なく、過去の例にだけ頼り、簡単に「うつ病患者」をつくってしまう怖さを感じました。体験者は違った視点から見られるかと思いますが、素直な感想です。
それと堺雅人は大好きな俳優なのですが、彼の本来の魅力が表現し難い作品と感じました。宮崎あおいと余貴美子は本当の親子みたいで良かったです。
蛇足ですが、西武池袋線が懐かしかったです。準急が停まる駅、どこだろう？と考えながら観ていました。
