赤足

プライドと偏見の赤足のレビュー・感想・評価

プライドと偏見(2005年製作の映画)
3.7
フォロワーさんにオススメしてもらいなかなか見れなかったがやっと鑑賞出来た(笑)

イギリスの女流作家ジェーン・オースティンの原作を、キーラ・ナイトレイを主演に迎えて映画化した文芸ラブ・ストーリー 18世紀末のイギリスの田舎町を舞台に、5人姉妹の恋の行方を綴る。

古き良き時代のブリティッシュらしさを感じさせてくれる作品で、過去に何回も映画化されたことだけあり、英国の美しい風景をバックに展開する。シリアスで時にコミカルでもどかしいような甘酸っぱい恋愛模様。出演のキーラ・ナイトレイとマシュー・マクファディンの関係性やなんかも、最初は"傲慢と偏見"その後は見事に"偏見とプライド"というタイトルが示し合わすかのように展開して変化する心模様と理解し合い成長してく様と、ラストだらしない格好の2人を照らす草原での朝焼けのシーンは特に物語の中でも美しく印象に残る場面であった。

キーラの絶世の美しさと、劇中に時折みせるどこかで寂しげな感情の変化なんかも上手く表現していてまさにキーラ・ナイトレイにベストマッチした作品のようにも感じた。5姉妹もみな個性や性格がバラバラだったのもおもしろく、キーラと姉との関係も素敵で同じベッドで恋の話をする2人の姿はまさに恋する乙女で微笑ましかったな(笑)

舞踏会でのダンスシーンでの駆け引きや、各登場人物の心情の交差や恋の行方やなんかも躍動感に満ちており、監督が「ウィンストン・チャーチル」と「路上のソリスト」を撮ってたのはちょっと驚いた!どれも人間ドラマがイメージとして強い作品だけあり、この作品でも家族や姉妹、友人や周りとの関係性やなんかも絶妙なバランスで描いていたので納得。時代背景や当時の服装から建物まで色とりどりと豪華絢爛で丁寧に描かれており見終わったあとは、幸せな気持ちになれる作品である。
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