市川雷蔵。
大映では、長谷川一夫の跡、勝新太郎とともに「カツライス」と言われ、人気を二分した。
勝とは同い年ですが、わずか37歳で亡くなる。
この作品、股旅もので
「人斬り伊三蔵」と言われる侠客。
孫八と、あるヤクザの一家で一緒になり、孫八に引っ付いてきた駆け出しの半次に、ヤクザの本質を説く。
ある出入りの助っ人に、因縁深い町に訪れる。
そこで、怪我した子供を手当して。
迎えに来た母親を見て、愕然とする。
伊三蔵が、どうして侠客になったのかが・・。
市川雷蔵のヤクザは、強さを感じるが、同時に哀愁も感じます。
強さでは、用心棒を一撃で切るところは、凄い迫力です。
弱さは、名乗ることの許されない息子に話しかけるシーンの悲哀に満ちた表情。
とにかく、市川雷蔵の魅力満載の作品です。
あと、孫八役の長門勇もイイ仕事してます。