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チャイニーズ・ディナーのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

チャイニーズ・ディナー(2000年製作の映画)
4.3
深夜。ある高級中華料理店の個室。店のオーナーで組の若頭の星野(柳葉敏郎)が、大掛かりな利益を生むビジネスの電話を、高級中華料理を楽しみながら待とうとしていた。ところが、個室の物陰から美貌の殺し屋(IZAM)が現れ、星野を拳銃で狙いながら言った。
「食事をしませんか?」
こうして高級中華料理を楽しみながら、命を狙い合う死の晩餐&デスゲームが始まった。
舞台は、高級中華料理店の個室。登場人物は、3人だけ。
星野は、謎の美貌の殺し屋の正体、殺し屋の雇い主、自分が狙われる理由を、殺し屋との会話などから探り、円卓に置かれた拳銃を奪って逆襲しようとする。
謎の殺し屋は、高級中華料理を食べる時に、わざと目線を反らして隙を作り挑発したり、星野とロシアンルーレットをしたり、わざとすぐ殺さず獲物をいたぶるように星野を追い詰める。
星野が、謎の殺し屋の正体、雇い主の正体、自分が狙われる理由を探りながら、隙を狙い合うデスゲームは、スリリングなサスペンスを味わえるし、クライマックスで明かされる真相とオチには裏社会の非情さの怖さと哀しさがあるビターな後味がクセになるサスペンス映画。
柳葉敏郎とIZAMの演技対決としても楽しめる。
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