やっぱり、私はカティオウティネンが美しいと思うのです。
あの眼が。
底辺ではない底辺のような生活のなかで、やっぱりそれでも、生きていくイリスは
手段は選ばなかったけれど、強い女性だった。
イリスの、カティの、あの笑み好きだなぁ。
男の独裁的な家庭、天安門事件と、社会への皮肉。
相変わらずの音楽。かっこいい。切ないどころか、可笑しさが勝り笑えてしまう。
決して、王子さまが助けに来るわけでもないし、
ミラクル的なものが起こるわけでもない。人間の一生は淡々と進んでいく。
どんなに、辛い状況にあっても、どこか可笑しさを含むのはカウリスマキらしい。
やっぱり、カウリスマキは好きだ。