みおこし

グリフターズ/詐欺師たちのみおこしのレビュー・感想・評価

グリフターズ/詐欺師たち(1990年製作の映画)
2.8
14歳しか年の違わない詐欺師の母リリーに対する拒絶感から家を出たロイ。数年後、彼もいつしか詐欺師として生計を立てていた。ある日、彼の恋人であり同じく詐欺の名手であるマイラはとあるヤマを彼に持ちかけるが...。

ジャケットがタイプだったので、ものすごーーーく楽しみにしていたのですが泣きたくなるくらい全然違うお話で新年早々びっくりしました(笑)。詐欺をめぐる3人の男女の血で血を洗う抗争。コワすぎ。
軽妙洒脱な雰囲気は冒頭の10分くらいで終わるので、『ゲット・ショーティ』や『スティング』、『オーシャンズ11』感を求めている方はお気をつけください!(笑)

びっくりするくらい登場人物がみんな情緒不安定で自分の意志が全くない...。きっとそれが現実なんだろうけれど、あまりに協調しないし、カネへの執着が異常すぎてロイにもマイラにもリリーにも共感できないまま終わってしまいました。
でもラストの急展開はサスペンスフルで、アンジェリカ・ヒューストンの鬼気迫る演技に手に汗握りました。当時もう40代以上だと思いますが、露出度高めのドレスを抜群のスタイルで着こなしていて年齢を感じさせない美貌に息を呑みました。
一方でアネット・ベニングとジョン・キューザックが若い!!2人ともお肌ツヤツヤで、まだ青臭さの残る若手詐欺師感がまた素敵でした。

オープニングの曲がかっこいいなと思っていたら、エルマー・バーンスタイン先生による晩年の作品でした。
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