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RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語のmokaのレビュー・感想・評価

4.0
主人公のモノローグやひとりごとはあまりなく、ドラマティックさはないけれど、人々の関わりを情景とした美しすぎる物語。この手のやつには、フィクションなんだからこのくらい美しくてもお決まりでもいいじゃん、と最近は思うようになってきた。
生まれ育った田舎が嫌で都会へ出てきて、日々社内政治に心を削いで、そして鉄道が好きな自分にはあまりに心に来る作品だった。まだ田舎に戻りたいとは思わないけど、いつか肇の気持ちが分かるときが来るのかもしれない。同じ気持ちにならなくとも、これだけ柔軟なまま歳を重ねられたら、きっと彼のように良い人生が歩めるだろうな。
宍道湖とばたでんの美しい景色に、ユーミンの歌がベストマッチ。
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