ももすけ

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語のももすけのレビュー・感想・評価

4.0
観て良かったとエンドロールで感じれる映画って、本当に素敵な映画なんだろーなってあらためて感じた。
私が40半ばという年齢と重ねた部分もあるが、いろんなところが自分にとってストライクだったのかなー。人間の温かみが随所にある。いいひとしか出てこない。刺さる台詞が多い。小さい頃私も電車が好きだった。 空、雲、海などの情景描写が素敵。などなど。
男の子って小さい時は電車に憧れ?的なものを結構大半の子が昔は持ってて、一番先頭車両を陣取ったり、運転席覗いたり、ゲームで運転手になる『電車でGO』が一時期爆発的に流行ったり。そんな運転手になる夢を49歳で叶える主人公がほんとカッコイイ!
その主人公の『自分の限界って自分自身で決めちゃうもんで。いくつになっても努力さえし続ければ叶う夢もある』っていう台詞刺さったなぁ。あと『世の中には失なって初めて気がつくものがいっぱいある。失くして気がついたんじゃー遅い』っていう整備士の台詞も良かった。娘に主人公が言った『人には必ず別れがくる。辛いけどな。ばぁちゃんの残りの人生、ちゃんと見守ってやろー』と慰める台詞も。
対照描写で夢を挫折した若者、自分の夢を実現させた妻、就職を錯誤する娘も同時に描かれていて、主人公の夢一辺倒でないのも良かった。生きている間にひとつでも叶えたいことを見つけて自分らしく生きる、何歳になっても努力することの素敵さをこの映画に教えてもらった。