Makiko

クリスチナ女王のMakikoのレビュー・感想・評価

クリスチナ女王(1933年製作の映画)
3.0
これほど役者の為だけに作られたような映画を今までに観たことがない、というほどガルボ映画だった。それ以上でも以下でもない。首から上のクローズアップの多さでわかる。題材もスウェーデン史。
”I shall die a bachelor!” ”I'm tired of being a symbol, Chancellor. I long to be a human being.” というセリフが、面白いほどその後のガルボの人生と一致する。
無骨で何だかいちいち仰々しくて、でもそれがガルボであって、結果的に惹きつけられてしまうのだからどうしようもない。
でも序盤の侍女との戯れはいらなかった。物語と何の関係もない。「男っぽさ」を強調して後のシーンで出てくる「女っぽさ」を際立たせるための小道具だとしても、あのシーンだけ浮いている。
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