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冬の華のかずシネマのレビュー・感想・評価

冬の華(1978年製作の映画)
3.4
いきなり⊂( ^ω^)⊃←こういう感じで子供と遊ぶ田中邦衛からスタート。かわよ。小っちゃい子供のほっぺたツンツンの強さが容赦ない…w
作中の健さんの年齢が46…
いや「そらぁなるわな、15年経つ」って、じゃあ冒頭は31歳?!

ヤクザ屋さんの話。
健さんがお勤めをして出て来てからが本編。殺した相手の娘が池上季実子。
健さんは自身を彼女の叔父だと偽り、服役も出所も隠し、父親殺しも隠し、彼女のあしながおじさんをしている。

ヤクザものに有りがちなえげつなく下品な感じの雰囲気でなく、かなり硬派。
BGMも寂しげでしみったれていて、少し寒々しくてとても良い。
ゴッドファーザーからの影響もあったのかな、と感じる。

登場人物はかなり多い。誰がどの派閥なのかを把握する前にストーリーが進む。
それはヤクザやマフィアものに有りがちやけどな。
また、先述した様に雰囲気は硬派でとても良いんやが、健さんが娘の事や足抜けする事、それでも組長の息子を守らなければという仁義などに悩んでいる間に作品がどんどん進んで行くのは、ちょっともしかしたら平坦にも感じるかも。

喫茶店の曲はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番。
部屋にあったシャガールの絵はなんてタイトルの絵だろう。綺麗。
シャガールはええよねぇ、親っさん。
色使いがたまんねえよな。

ノーメイクの女子高生の中、綺麗にメイクして髪型も整えて、そして美人な池上季実子は本当に目を引く。
あの可愛いこと。
あの若造、女子高生に手を出そうとするとは健さんでなくても許せぬ。むしろ健さんが許しても許せぬ。
倍賞美津子も綺麗。さっぱりした気のいいお姐さんって感じの役が似合いますなぁ。

小林稔侍の店は堅気のお店と思うけど、招き猫とかおしぼりがシノギの印なんだっけか。
…と、思ったけど堅気じゃなかったわ、稔侍。

カラオケ歌ってるのに誰も聴いていない小林亜星の場面、ンフフフってなったw
あれ、実際にもありがちw
オロナミンC飲み過ぎwww

池上季実子の役は本当は山口百恵で当て書きしてたのだとか。
事務所が断ったそうだけど。
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